オーナー&テナント双方必見!NSW 州の賃貸法 (Rental Laws) が大幅に変更 2025年5月19日から

 

NSW 州のRental Laws (賃貸法)が2025年5月19日から大幅に変更になります。

 
この変更は借主(テナント)を適切に保護し、よりバランスの取れた賃貸市場を実現するため、ニューサウスウェールズ州政府が、賃貸に関する法律の改正を決定したものです。
 
主な変更点の抜粋は下記の通りです。
 
 
1) 契約終了に関して
新しい賃貸法では、オーナー側から契約を終了するには特別な理由が必要となり、これまでのに理由も無く契約を終了することができなくなります
 
主な理由の一例としては:
  • 借主(テナント)が賃貸法に違反している。物件に危害を加えている。家賃を払っていない(これは以前からの賃貸法と同じ適用です)。
  • 物件の売却が成立し、買主が空室状態で物件の引き渡しを求めている場合
  • 物件の改装、取り壊しが必要で、借主(テナント)がそのまま住み続けられない場合
  • 今後賃貸物件として貸し出さない場合
  • オーナーやその家族が移り住む場合
*これらの理由で退去を求める場合、オーナー側は証明する書類の提出が必要となります。
 
 
2) 再度貸し出しする際の制限期間
上記のな理由でオーナー側から契約を終了した場合、その後貸し出す際には一定期間を過ぎないと貸し出すことができません。
 
下記はその一例です。
 
(例)
  •  オーナーやその家族が移り住む場合:最低6ヶ月
  •  物件を今後、賃貸物件として貸さない事にした場合:最低12ヶ月
  •  物件を改装する場合:最低4週間
 
 
3) 契約終了通知期間
上記のな理由で契約を終了する場合、下記の最低通知期間が必要となります。
  • 固定期間契約 (Periodical Term Lease) :最低90日
  • 固定期間契約 (Fixed Term Lease) 内で残存契約期間が6ヶ月未満の場合:最低60日
  • 固定期間契約 (Fixed Term Lease) 内で残存契約期間が6ヶ月以上の場合:最低90日
 
 
4) ペット
新しい賃貸法では、明確な理由がない限りオーナー側はペットを拒否することができなくなります。
 
明確な理由の例としては:
例)- 既に何匹がペットがいる
  - ペットが物件に被害を及ぼす可能性がある
  - 物件がペットを飼うのに適していない(フェンスの設置がされていない等)
 
*現在殆どのストラタ管理組合では、ペットを許容しています(個々に確認要)。そのためアパートメント、ユニットビルと言う理由では拒否できません。
 
*学生専用のStudent Accommodation にはこの改定は適用されません。
 
 
 
5)家賃支払い時の手数料
オーナー、不動産エージェントは家賃支払いに対してテナント(借主)側へ、銀行振り込み等、手数料がかからない方法を提供する必要があります。これまで家賃支払いに関してオーナー、不動産エージェント側が特定のアプリや支払い方法を指定していたため、振り込み手数料がかかっていた、と言う例はこの改訂により禁止となります。
 
 
上記は一部要約、抜粋ですので、詳しくはNSW Goverment のwebサイトをご確認ください。
 

 

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