オーストラリアは現在不動産ブームを迎えており、今年に入って5主要都市全体で平均12.4%の価格上昇が起こっております。
昨年度(2020年)のロックダウン以来、シドニーでは16.4%、メルボルンでは 10%、ブリスベンでは12%の伸びを示しています。
1. 現在の不動産中間価格(Median Prices)
シドニー:一戸建(ハウス)$ 910,500 ユニット$650,000
メルボルン:一戸建(ハウス)$ 730,000 ユニット$565,000
ブリスベン:一戸建(ハウス)$ 559,400 ユニット$389,000
アデレード:一戸建(ハウス)$ 5000,00 ユニット$360,000
パース:一戸建(ハウス)$ 500,00 ユニット$430,000
ホバート:一戸建(ハウス)$ 655,150 ユニット$5000,00
ダーウイン:一戸建(ハウス)$ 580,000 ユニット$420,000
キャンベラ:一戸建(ハウス)$ 824,000 ユニット$470,000
2. 売り手市場のマーケット
価格上昇の原因の一つが、市場に出ている物件数が少ない事で、現在完全な売り手市場のマーケットとなっています。
シドニーでは戸建(ハウス)が売れるまで平均26日、ユニットでは37日、メルボルンで其々31日、41日、ブリスベンでは、36日、51日、キャンベラで34日、37日となっています。
またディスカウント率も其々の地域で1.5%-3.2%となっており、ほぼ広告の値段で売れるか、またはそれ以上に値段が上がる事も起きております(特にオークションの場合)。
3、賃貸マーケット事情
海外との国境がクローズしている事により、学生、ツーリスト、ワーキングホリデーメーカー等の入国がないため、シドニー、メルボルンのインナー・シティエリアでは、Covidのパンデミック以前と比べると家賃が下がっており、シドニーで18.2%、メルボルンでは27、7%の減少率となっております。
ただブリスベンとパースでは影響が少なく、ブリスベンでは3%の減少、パースでは逆に2.1%の上昇となっております。
それにも関わらず、シドニーとメルボルンではユニットの購入価格が上昇しており、ファーストホームバイヤー、マイホームバイヤー、投資家が購入を進めています。
大手銀行や専門家は、今回のブームで不動産価格は20−30%の上昇を見せ、その後2−3年かけてスローダウンしていくのではないか、と言う見通しを立てています。
この売り手市場の不動産状況を踏まえると、十分なリサーチや専門家のアドバイスがとても重要となり、それにより、どのエリアに、どの様な物件を購入するか、と言うことを見極める事が必要となってくるでしょう。
田中不動産(TANAKA REALTY)
Level 1, 269 Pacific Highway, Artarmon, NSW, 2064
[email protected]
tanakarealty.com.au
TEL: +61 02 8021 2552