不動産マーケットの現状

現在オーストラリアの不動産マーケットは、このコロナ禍において、過去20年間で最も急激な上昇率による不動産ブームを迎えています。

これには幾つかの理由があげられます。

 

1、低金利のホームローン

低金利の間に、賃貸からマイホームへ、現在の持ち家のアップグレード、市内から郊外の大きな家への住み替え等、この機会に購入を、と考える人が増えています。これらの人が「FOMOーFear Of Missing Out」と言う、「この機会を逃したく無い」と言う心理状況を掻き立て、さらなる価格高騰につながっています。

 

 

2、経済状況、雇用状況の改善、コロナ状況の安定化による消費者自信のアップ

これらの状況が需要を加速させています。

 

3、需要>供給

売り物件が広告に出された途端に買われる、と言う状況が現在起こっており、供給が需要に追いついていません。

過去5年間の平均より24%供給が少ないのも、消費者心理を煽る状況となっております。

 

4、過去2−3年間様子を見ていたバイヤーが積極的にマーケットに参入

経済状況への不安、2019年度の選挙、2020年のコロナ等で、ここ数年間様子を見ていたバイヤーが、低金利も合わさって、ここぞとばかりに積極的に購入を考えており、また「FOMOーFear Of Missing Out」心理状況が、これに加速を加えています。

 

5、コロナによる住むエリアへの「意識変革」

コロナにより、生活スタイルへの変化が余儀なくされた事により、人々の自宅への定義・意識に変化が見られました。

これまでは勤務先との距離が主要なポイントであったものが、コロナ禍で自宅で仕事をする事が日常となり、それにより、自宅周辺に 「公園がある」、「ビーチがある」、「ショッピングセンターがある」、「コーヒーショップがある」、と言う日常の生活をするのに便利でリラックスできる環境が「徒歩20分圏内にある」、と言うのが大切なポイントとなってきました。

コロナ状況が落ち着くと予想される来年以降、毎日の出勤が不必要になる新しい勤務形態が構築されていく事になると、人々の「どこに住むか?」「どの様な物件に住むか?」の意識変革により、住み替え、新規購入がさらに進んでいくでしょう。

 

 

 

田中不動産(TANAKA REALTY)
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